手前交差点 歩道部分 橋からの眺め


水府橋周辺

昭和40年頃には、橋の上からの投げ釣りがよく行なはれていました。狙いは、マルタというウグイ亜科の魚で、
食べるにはあまりお薦め出来ない魚でしたが、明快な「アタリ」で楽しませてくれるので、毎週土曜日の夕方になる
と相当数の竿が並びました。餌は鰹などの内蔵や血合いの部分が主で、塩をしたものを使ったり、真綿を利用して柔
らかい餌が飛び散らないような工夫を凝らしてやっていたことが、懐かしい思い出です。投げ釣りといっても、橋の
上からなので「アンダースロー」の形で軽く投げると相当な飛距離がでます。糸ふけを取り、竿先に鈴を付けてアタ
リを待ちます。暫くすると、激しい鈴の音とともに竿先が大きく前後します。こういうときは、大抵は空振りです。
チョン・・・チョンと小さなアタリの後の引き込みに合わせて竿を引き上げると竿を通じて「ブル・ブルッ」という
感触が伝わってきます。強いアタリの割には、魚はあまり大きくはないのですが、水の抵抗と橋からの高さとで重さ
が倍増するため、大変に楽しい釣りとして好まれました。冬場でも釣れたので、よく通ったのを憶えています。次ペ
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・・・紀行マ ップ
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プラザホテル側 水郡線鉄橋 マルタウグイ